1980年代、テレビCMがきっかけで注目を集めた「ウーパールーパー」。その愛くるしい見た目に癒される、とペットとして人気が高まり、一大ブームとなりました。
そのウーパールーパーが食べられるって、みなさんご存知でしたか?
魚系?お肉系?どんな味がするの?!
お腹をこわしたりしないの?
食べ物として一般的ではないので、さまざまな疑問がありますよね。
また、ネットでは
ちょっと・・・・かわいそうじゃない?
という意見も見られます。
ペットとして人気だったこともあり、食べることに抵抗がある人も多いようです。
しかし、食用として売られているのも事実。
そこで筆者は、勇気を出してウーパールーパーの唐揚げを食べに行ってきました。
その感想をまとめてみたのでご覧ください。
また、ウーパールーパーの唐揚げが食べられるお店も紹介します。百聞は一見に如かず。気になった方はチェックしてみてくださいね。
ウーパールーパーの唐揚げ・素揚げを食べる!味はどう?
あのウーパールーパーを食べるなんて!!
ウーパールーパーが唐揚げで食べられる、と聞いた時はびっくりしました。薄ピンクでちょっととぼけた感じの顔が愛らしい水槽で飼育するペット、という認識だったウーパールーパー。飼っていたことはありませんが、なんだかかわいそうで食べる気になれません。ネットで調べると、丸揚げされた画像がよく掲載されています。丸揚げされてもウーパールーパーの姿形がそのまま残っているので、余計にそう思うのかもしれません。
けれど、食べた人のレビューは意外にも「美味しい」というコメントが多数。未知なる体験に好奇心の方がまさってしまった筆者は、意を決して食べてみることにしました。
ネットでは食用ウーパールーパーを買って食べている人もいましたが、自分で調理する自信はなかった筆者。ウーパールーパーが食べられるお店を探して行ってきました。
お店の前に着いた時から、心臓はドキドキです。本当にそんなメニューがあるのか?ここにきてちょっと怯みます。
えーい!と半ば目を瞑ってお店に入ると、「いらっしゃいませー」と明るい声が出迎えてくれ、少しホッとしました。
店内は落ち着いた雰囲気で、昔からある居酒屋という感じ。しかし、そのメニューは目を疑うようなものばかり(笑)
色々な珍味?!の中に、目当てのウーパールーパーを発見し、早速注文をしました。
出てきた姿はやはり、ネットで見てイメージしていた姿そのまま。手足や目がそっくり残っていて、愛くるしい雰囲気を失っていませんでした。これを食べるのか・・・とためらっていると、「食べる前に写真!」と店員さんに笑われてしまいました。
写真を撮りながら呼吸を整えて、いざ!しかし、頭からガブっと、とはいけず、しっぽからいただくことに。
揚げたてのサクッとした食感を感じた瞬間、驚きの美味しさが!衣はサクサクなんですが、その身は白身魚のようにほろほろ柔らかく溶けていきます。臭みやクセがなく、あっさりとした味わいです。頭に向かって食べ進めると、背骨でしょうか?コリコリとした食感も楽しめます。塩のみで味付けされた唐揚げは、ほんのり甘さを感じることもできました。本当に美味しい!見た目のギャップもあるかもしれませんが、想像できない美味しさでした。
最初のためらいはどこへやら、あっという間に完食!ごちそうさまでした!
ウーパールーパーの唐揚げを食べててかわいそうにならない?
正直、食べられると聞いた時は本当に驚きましたし、かわいそうだと思いました。しかし、エビとか魚とか、姿形そのままを食べるものってたくさんありますよね。それと同じだとも思います。ただ、ウーパールーパーを食べることは一般的でありません。そもそも食用のイメージが全くないので、筆者もためらいがありました。
でも、それは食べる前までのこと。実際に食べてみたら想像できないくらい美味しくて、食べている間は抵抗感がありませんでした。
こんなに美味しいのだから、昔から食べられていたのかもしれないと思い、調べてみることに。
日本で食べられるようになったのは、ウーパールーパーのブームが去った80年代後半から。ペットとして人気だったウーパールーパーは日本で大量に繁殖されていました。しかし、ブームの下火とともに売れなくなってしまったのです。そのような折に食用にできないか、と食べてみたところ、その味が好評で食されるようになったようです。
食べれば美味ですが広まらないのは、やはりかわいそうと思うほうが強いからなのでしょうか。
ネットではウーパールーパーの唐揚げはかわいそうという人が多数いる
ウーパールーパーの唐揚げ、、、かわいそう、、
— ほんごうたつや (@changtatsu) December 10, 2015
ウーパールーパーの唐揚げかわいそう(∩´﹏`∩)
— 麻。 (@fuckfuckup) October 29, 2013
ウーパールーパーの唐揚げは可哀想やし怖くて食べれん()
ウーパーそのままやん() pic.twitter.com/6DGG2aXD09— んぴ@低浮 (@nn_nnpi) June 13, 2021
https://twitter.com/Milk_Tea_05/status/1429448187962478597
ウーパールーパーの唐揚げかわいそうすぎて辛い(°_°)
— *マリング* (@otaria_maring) November 20, 2014
ウーパールーパーの唐揚げ!かわいそうでたべれない!
— ユメ (@happylovelyyume) December 27, 2014
ウーパールーパーの唐揚げなんて…
信じたくなかったけど、信じたくなかったけど調べたらほんとの話みたい…
かわいそうウーパールーパーかわいそう、、
ウーパールーパー…
かわいいウーパールーパーがかわいそう、、
あーーーーーーーーーーー!!!!!!— Miho☆ (@p_raimy) November 29, 2013
食用のウーパールーパーが危険って本当?
ウーパールーパーとは、メキシコサンショウウオという両生類です。詳しくは両生網有尾目トラフサンショウウオ科トラフサンショウウオ属に分類される有尾類。メキシコでのみ生息していますが、野生のウーパールーパーは今、絶滅の危機に瀕しています。
日本で流通しているのは、ほぼ国内で繁殖された個体のみです。そのため、無添加・無薬品で育てられたから安心して食べられます!という宣伝がされていることも。
しかし、ウーパールーパーが本当に安全な食べ物かというと、疑問な部分もあります。
両生類のウーパールーパーは、両生類特有の病気を持っていると考えられています。そのため、飼育していたウーパールーパーを土に埋葬することはできせん。土葬によって環境に影響を及ぼす可能性があるからです。
そのようなウーパールーパーが食べても安心とは言い切れませんよね。
毒性はありませんが、寄生虫がたくさんいると考えられます。なので、食べる時には必ずしっかり火を通しましょう。
ウーパールーパーの唐揚げを食べられるお店を紹介
ウーパールーパーの唐揚げを食べられるお店は、ごく限られています。おそらく日本では2店舗のみ。どちらもウーパールーパーが食べられるお店としてとても有名です。予約制の場合もあるので、利用する際は注意が必要です。また、ウーパールーパー以外にも珍しい生き物が食べられます。興味のある方はトライしてみてはいかがでしょうか。
珍獣屋【横浜】
関東でウーパールーパーが食べられるお店といえば、横浜にある「珍獣屋」です。
名前のとおり、ダチョウやカエル、ワニ、カンガルーなど、さまざまな動物が食べられます。
場所は、桜木町駅からすぐの野毛という横浜のディープな飲み屋街にあります。昭和テイストの残る、歓楽街のようなスポットです。
お店の佇まいは、落ち着いた雰囲気で昔からある居酒屋さんという感じ。カウンターの他にもテーブル席があり、グループでも利用できそうです。
驚くのは、食材の種類がとても多いこと。牛、豚、鶏など、一般的な居酒屋さんと変わらないものもあります。もちろん、殿様バッタやゲンゴロウ、蛾の幼虫の唐揚げなど、罰ゲームのようなメニューもさまざま楽しめます。他の店では味わえない珍しい食材を求めて、日本全国から人が集まるお店です。
宝雪酒坊【大阪】
関西にあるウーパールーパーが食べられるお店といえば、大阪府の四条畷にある「宝雪酒坊」です。
四条畷駅からすぐの場所にある、昭和41年創業の歴史ある居酒屋。地元の人はもちろん、世界中から多くの人が集まる人気のお店です。
店内は中央に厨房があり、周囲をぐるっとカウンターが囲んでいます。店員さんの明るい笑顔と元気な声が響き、一人でも利用しやすいアットホームな雰囲気です。
居酒屋の定番である焼き鳥や串カツ、おでん、お好み焼きなどのメニューも充実しています。
その他のメニューは挑戦メニューと題され、ワニやトド、ダチョウなど珍しい食材が楽しめます。
なかでも一番人気なのが、ウーパールーパーの唐揚げです。オーダーをすると、揚げる前のウーパールーパーを見せてくれるのだとか。命をいただくことに感謝をしながら、思いっきり味わえるお店です。
まとめ:ウーパールーパーの唐揚げを食べる!食用は危険?かわいそうかも
ペットとして人気だったウーパールーパーを、唐揚げにして食べるという驚きの体験を紹介しました。ネット上ではかわいそうという意見も多くみられますが、その味は絶賛されています。実際に、筆者も挑戦してみてその味わいに衝撃を受けました。
しかし、食用といっても両生類のウーパールーパーです。両生類特有の病気を持っていると考えられるので、お店でしっかり調理されたものを食べるようにしましょう。
日本でもごく限られたお店でしか食べられない、大変珍しい料理です。機会があれば、ぜひチャレンジしてみてください。