ミョウガは植えてはいけない？
みょうがが増えすぎるとどうなる？
このページではこのような疑問に答えていきます。
「ミョウガ」は、日本料理や中華料理によく使用される野菜です。
そのため、家庭菜園でも栽培されることが多いです。
しかし、ミョウガは栽培が簡単であるため、増えすぎることもあるのです。
それでは、ミョウガが増えすぎるとどうなるのか？さらに、ミョウガを植えるのは避けるべきなのか？その疑問を解消するために、今回はミョウガの栽培について詳しく解説していきます。
ミョウガは植えてはいけない？生え方に基づいて解説
みょうがを植えてはいけない理由①地下茎で伸びて庭を覆い尽くすから
ミョウガは、葉と茎だけが地上に出ているため、それらが主な部分のように見えますが、実は地下にも茎を深く生やします。
ミョウガの地下茎は、地中深く広く伸び、他の植物や野菜の成長を妨げることがあるのです。
また、地下茎が増えると除去も困難になるため、除去しようと思った場合、労力をかけて根を刈り取る必要があります。
ミョウガの地下茎による庭の浸食は、表面に出てこず見えないため気づくのが難しく、庭に植えているミョウガが増えすぎたことに気づかないなんてことが多いのです。
それでも、ミョウガを庭で育てて食べたいという方は、少量から植え始め、増えすぎないように管理することをおすすめします。
みょうがを植えてはいけない理由②他の野菜や植物の成長を阻害するから
ミョウガを庭に植える際には、庭に植えている他の野菜や植物についても注意が必要です。
その理由はミョウガがその強力な根で、周囲の植物の養分を奪い取ってしまい、他の野菜や植物の成長を阻害することがあるためです。
また、ミョウガは茎や葉の高さも相当伸びるため、日照を奪ってしまい、周囲の植物にとって有害になることがあります。
もし、庭にミョウガを植えたい場合は、それらに影響を与えにくい、離れた場所に植えるようにしましょう。
そして、庭の景観を保つには、ミョウガと他の野菜がぎゅうぎゅうに詰まっている状態を防ぎ、様々な植物や野菜が共存することが大切です。
そのため、ミョウガを植える際には、周囲の植物や野菜に影響を与えないようにし、適切な間隔をとって植えることや、プランターで植えるといった対策が有効になります。
みょうがを植えてはいけない理由③繁殖力が強いから
前述の通り、ミョウガの繁殖力は非常に強いため、葉っぱだけで庭全体を覆い尽くすことがあります。
ミョウガが増えすぎると、庭全体がミョウガの茎やミョウガの葉っぱだらけになってしまい、美観も損なわれます。
また、繁殖力が強いことは、ミョウガを除去するのが大変ということを意味しています。
大繁殖してしまったミョウガの場合、根を切り取ったり、地下茎を掘り取ったりすることで、繁殖を抑えることはできますが、完全に駆除することは難しいということを覚えておきましょう。
みょうがを植えてはいけない理由④収穫量も大幅に増えるから
ミョウガはとても繁殖力が強く、一度植えると増え続けるため、収穫量も大幅に増えます。
しかし、一見良いことに思えますが、これが問題になることもあります。
収穫量が多すぎて食べきれず、捨ててしまう可能性が高くなるのです。
これは、自分自身に罪悪感を感じさせてしまうかもしれません。
そのため、庭にミョウガを植える際は、収穫量を考慮し、適切な管理をすることが重要です。
また、収穫量が多くなり過ぎた場合は、周りに配るなどの工夫をし、食べきれない分を捨てないようにすることも大切です。
みょうがを植えてはいけない理由⑤みょうがの食べ過ぎは体調不良になる
増えすぎたみょうがを消費するために食べ過ぎると体調不良になる可能性があります。
ミョウガは、豊富な栄養素を含む健康的な食材の一つですが、特に不溶性食物繊維が多く含まれているため、食べ過ぎると体調不良になりやすいとされています。
不溶性食物繊維は、胃や腸で消化されにくく、排泄にも影響を与えるのです。
そのため、ミョウガを食べすぎると胃や腸の負担がかかり、便秘や下痢などの体調不良を引き起こす可能性があるんですね。
また、胃や腸に負担をかけることで、消化できる栄養素の量が減少し、栄養バランスの乱れを引き起こす可能性も。
そのため、ミョウガを食べる際には、適量を摂取することが重要です。
ミョウガの摂取量の上限は定められていませんが、多くても一日数個程度を上限と考えておけば無難でしょう。
ミョウガを食べる際には、それ以上に摂取しないように注意することで、健康的な摂食を保つことができます。
みょうがにはこんな迷信も？物忘れが酷くなる？
ミョウガは健康に良いとされていますが、食べ過ぎることで物忘れがひどくなるという迷信があります。
「ミョウガを食べると物忘れする」という迷信の由来は、お釈迦様の弟子であった周利槃特という人物のエピソードに由来しています。
周利槃特は物忘れの名人であり、自分の名前すら覚えられず、名荷（みょうが：名札のようなもの）を首にかけさせても、それすら忘れてしまうと言われています。
そのため、同音の「名荷」と「茗荷」をかけて、ミョウガを食べると物忘れをするという迷信が生まれました。
このエピソードは俗説であり科学的根拠はありません。
現時点ではミョウガを食べ過ぎることで脳の機能に影響を与えることはないとされています。
みょうがが増えすぎた人の末路…ミョウガの植えっぱなしはNG
ｷﾀ━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━!!!
ミョウガフィーバー‼️
今年は植え替えもして新たにミョウガの領土が増えたので更に期待大‼️
来年はもっと増やして裏は全部ミョウガにしてやる‼️(｀･ω･´)9#ioraファーム #家庭菜園 #ミョウガ #みょうが #茗荷 pic.twitter.com/iXqIEwnGiU— iora (@iora_shumomo) August 19, 2021
職場の、みょうが、タラの芽、蕗、蕨、ユリなんかを刈らんと育ててるんやけど
みょうが大分増えた pic.twitter.com/gBfoDKD7v8— 大根 (@080925NABEBE) August 5, 2021
https://twitter.com/kitchen_mia/status/1271213797093474304?s=46&t=8j04WqKqniTt_jltIpjb6w
他の野菜を植えているor植え付ける予定がある場所にはみょうがを植えてはいけない
ミョウガは、家庭菜園での植栽には向いていないと考えられる理由がいくつかあります。
その一つが、ミョウガは繫殖力が非常に強く、他の植物が繁殖する場所の栄養まで取ってしまうことです。
ミョウガは根を強く、そして深く、広く伸ばします。
前述の通り、この根が他の植物の根の近くまで伸び、栄養を奪ってしまうのです。
それによって、他の植物は成長を妨げられ、健康に成長することができなくなります。
また、ミョウガは高さも伸びが早く、他の植物にあたるはずの日光を遮光してしまうこともあります。
これは、他の植物にとって有害であり、成長を妨げることになります。
それによって、家庭菜園でいろいろな植物を育てようと思っても、他の植物にとって適した環境を整えることができなくなってしまうのです。
さらに、ミョウガは水や肥料を上げなくても自然に広がってしまう傾向があります。
これによって、家庭菜園以外の場所にとどまらず、コンクリートの隙間に入り込んでしまうなど不必要な増殖を引き起こし、その後の対処に大きな労力が必要になることがあります。
以上の理由から、家庭菜園ではミョウガを植えることは避けるべきなのです。
みょうがを植えていい場所は？正しい植え方・育て方もご紹介
みょうがを植える場所
ミョウガは、繁殖力が非常に強く、自然に広がってしまう傾向があると説明してきました。
それによって、家庭菜園以外の場所でも、不必要な増殖を引き起こすことがあります。
そのため、家庭菜園では、ミョウガを植える場所を選ぶことが重要です。
ミョウガを植えるのに適した場所として、日陰が多い場所が挙げられます。
日陰が多い場所では、光を受けにくく、温度も低くなります。
それによって、ミョウガが繁殖することが抑制され、他の植物にとって適した環境を整えることができるんですね。
さらに、地面から生えてくるミョウガには、日が当たると硬くなり、風味も落ちるという特徴があります。
日陰に植えることで、そのような硬くなった茎や葉を避け、より美味しいミョウガを楽しむことができます。
以上の理由から、家庭菜園でミョウガを植える場合は、日陰が多い場所を選ぶことが望ましいと言えるでしょう。
これによって、ミョウガが繁殖することが抑制され、他の植物にとって適した環境を整えることができ、かつ硬くならない美味しいミョウガを楽しむことができます。
みょうがの正しい植え方
ミョウガを植える手順は以下の通りです。
- 2から3月にミョウガの地下茎を購入
- 太い地下茎を15cmほどにカット
- 5から8cmほど土を掘り、芽が上を向くように地下茎を置く。
- 土をかぶせる（いくつか一緒に植える場合は株間を15から20cmとる）
※プランターで植える場合も同じやり方で大丈夫です。
※プランターは深さ30cm以上あるものがおすすめです。
これで、簡単にミョウガを植えることができます。
みょうが栽培の管理の仕方！水やりのタイミングは？
ミョウガの栽培に適正な温度は20～23℃と言われています。
ミョウガは、高温に弱く、乾燥にも弱いため、温度管理が重要です。
特に、夏の高温期は株が弱りやすく、水分を失いやすくなるため、ミョウガの株を守るために温度管理が求められます。
そこで、高温期には、根元をワラや腐葉土で覆うことで、ミョウガの株を比較的低温にとどめることができます。
ワラや腐葉土は、水を含むため、根元が乾燥しにくくなり、株を守ることができます。また、ワラや腐葉土は高温を遮ることができ、株が高温から守られることができます。
また、高温期には、水やりも重視することが必要です。土壌が乾燥しないように、適度に水をやり、根元がしっかりと水分を含むようにします。これによって、根がしっかりと土壌に張り付くことができ、ミョウガがしっかりと成長することができるのです。
温度管理を適切に行うことで、ミョウガは健康的に育ち、味も良くなります。
日当たりが悪い・畑がない家庭にはプランター栽培がオススメ
ミョウガは、プランターで育てるのもおすすめです。
プランターに植えれば、ミョウガはプランター内でしか繁殖できないため、ミョウガの根が際限なく広がってしまうことを防ぐことができます。
また、プランターは、高温や乾燥から守ることができ、水やりもしやすいため、ミョウガの株を守ることができるのです。
さらに、プランターは、大きさや形状が異なるため、使用するスペースに合わせて選ぶことができます。
デザイン性の高いプランターもあるため、庭の景観に合わせてプランターを選ぶのがおすすめですよ。
さらに、ミョウガは日陰で風通しが良いため、ベランダでプランターで育てるのもおすすめです。
ベランダは、日陰にあるため、高温からミョウガを守ることができます。
また、風通しが良いため、空気の流れをよくすることができ、乾燥を防ぐことも可能なのです。
まとめ：ミョウガは植えてはいけない？みょうがが増えすぎた人の末路
このページではミョウガを植えてはいけない理由、みょうがの植え方などについて解説しました。
この記事のポイントは以下です。
- ミョウガは繁殖力が非常に強いため、何も考えず庭に植えるのはおすすめしない
- 特に、家庭菜園をしている方は、その近くにミョウガを植えてはいけない
- 現にみょうがが増えすぎて手に負えなくなっている人がSNSで発信している
- ミョウガを育てる際には温度管理が大切。さらに、繁殖を抑えるためにプランターで栽培するのもおすすめ
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