最近ではSNSで映えるアイテムや場所に人気がありますが、バタフライピーもその1つです。
バタフライピーはマメ科の植物で、タイやベトナムなど東南アジアが原産地です。
真っ青な花が咲き、この花が蝶々に似ていることからバタフライピー(タイ語でアンチャン)と呼ばれています。
お茶にすると綺麗なブルーになる事で注目されており、人工の着色料ではないのでカクテルやスイーツでも使われています。
ただ、飲んではいけない人や副作用が気になりますよね。
バタフライピーを飲んではいけない・注意すべき理由は?副作用は?
飲むときに注意が必要なんですか?
バタフライピーにはアントシアニンが含まれており、子宮収縮、抗血栓作用、血栓溶解作用があります。
抗血栓作用や血栓溶解作用は、心血管系の病気の予防には有効ですが、血が固まりにくくなる副作用があります。
ただ、健康な方は副作用の影響を受けにくいので安心してください。
飲まない方が良い方
- 妊娠している方
- 生理中の方
医療関係者から以下の様に注意されています。
アンチャンの花だけに含まれる成分には抗血栓・血症溶解作用のある成分が含まれるため、タイの伝統医学では心疾患・脳血管障害・脂質異常症に用いられていたそうです。
注意点としては、現在、上記疾患や婦人科疾患で医師の診察を受けている方や、妊娠中や生理中の方、出血のリスクの高い方などは血液サラサラ効果や子宮収縮作用があるため注意や摂取を控える必要があります。
医師や管理栄養士にご相談ください。
引用元:https://www.s-fmc.jp/about/pdf/vol_61.pdf
妊娠初期は子宮の収縮を抑え受精卵を守っている状態です。
さらに、妊娠後期に抗酸化作用の強い物を摂取すると、胎児の血管が閉じやすくなる可能性があります。
また、アントシアニンには抗血栓作用があり、生理中の時期に摂取すると血が止まりにくくなる可能性があります。
その他にも国立健康・栄養研究所 食品保健機能研究部 健康食品情報研究室からは、妊婦や授乳婦の方がネット情報を参照して自己判断でハーブ製品を摂取することは危険性が高いという指摘もされています。
料理に使われるハーブであっても、大量に、あるいは濃縮された形態で摂取すると、母体や胎児に思わぬ被害を与える可能性は否定できません。ハーブ製品は医薬品に比べると、自然で安全なものと誤解されがちですが、安全性が未検証であったり、医薬品成分として規制されている素材(材料、成分)もあります。ハーブの中には毒性成分や、子宮刺激作用のような妊娠中に適さない薬理作用をもつ成分を含むものもあります。
医薬品においても、妊娠中に安全に利用できることが確認されているものは限られています。そのため医薬品は一般に、母体や胎児にとって治療効果が危険性を上回ると判断されるとき以外は使用しないように、医師や薬剤師によって安全に利用できる環境ができています。食品のカテゴリーで流通しているハーブ製品の利用についても、この考え方を取り入れることが重要です。妊婦や授乳婦の方がネット情報を参照して自己判断でハーブ製品を摂取することは危険性が高いと考えてください。
引用元:https://hfnet.nibiohn.go.jp/usr/kiso/ninpu-herb/ninpu-herb-document.pdf
料理に使われるハーブやスパイスは通常の食品として使用する量でしたら妊娠中に摂取しても害はないと考えられます。
しかし、大量にもしくは濃縮した形態で摂取すると、母体や胎児に被害が及ぶ危険性があります。
バタフライピーを飲んではいけない人は?妊娠中や生理中に飲んでしまったのは大丈夫?
バタフライピーを飲んではいけない人というのは、アントシアニンに含まれる成分が体に悪い影響を及ぼす人だという事を解説してきました。
ここからは万が一飲んでしまった場合はどうすれば良いのか。
他にはどの様な成分があるのか、美味しく飲むためにはどの様にすれば良いのか。
バタフライピーは妊娠中には禁忌?妊娠中や生理中には飲まない方が無難
アントシアニンの成分が体に悪い影響を及ぼす事があるからです。
飲まない方が良い方の特徴と悪影響を及ぼす作用をまとめました。
飲まない方が良い方
- 心疾患、脳血管障害、脂質異常症の疾患がある方
- 降圧剤や血液がサラサラになる薬を服用中の方
- 妊娠中、生理中の方
- 出血リスクの高い方
悪影響を及ぼす作用
- 子宮収縮作用
- 抗血栓作用
- 血栓溶解作用
このように、アントシアニンの成分が体に悪影響を及ぼす理由を述べてきましたが、これらの副作用については学術的な根拠はありません。
しっかりとした根拠がないので心配しすぎかもしれませんが、用心のために妊娠中や生理中は摂取しない方がいいでしょう。
妊娠中や生理中に飲んでもそこまで心配する必要はない
ハーブティーにはいろんな種類があり、独特な香りや味を持った物が多くあります。
しかしバタフライピーは、その派手な色に反して全くクセがありません。
マメ科の植物らしくかすかに豆の香りを感じますが、どちらかというと無味無臭と感じるほどです。
どうしてもハーブティーが飲みたい方は、妊娠中や生理中の時はカモミールやダージリンなどで代用してみてはいかがでしょうか。
注意
バタフライピーは飲み過ぎに注意?
アントシアニンとは、植物が紫外線から実を守るために蓄えられる青紫色の天然色素の事です。
ポリフェノールの1種で、活性酸素を抑制する抗酸化作用の効果があります。
活性酸素が増えすぎると病気や免疫機能の低下を招くおそれがあります。
それを防いでくれるのが、アントシアニンという訳です。
だからといって過剰に飲みすぎるのはやめましょう。
バタフライピーに限ったことではないですが、飲みすぎるとお腹を下したり体に負担をかけてしまいます。
体質によってはアレルギーを引き起こすこともあると言われています
バタフライピーを飲んではいけない人以外ならメリットはたくさんある
妊娠中や生理中は飲まない方が良いと解説してきましたが、逆にいうとその時期以外は飲んでも問題はないという事です。
デメリットばかりを述べてきましたが、ここからはメリットを紹介していきます。
目に良い成分が入っている
バタフライピーの目の覚める様なブルーは「アントシアニン」です。
抗酸化物質ポリフェノールの1種で、ナスや紫芋、ブルーベリーに含まれており、名前を聞いた事がある人も多いのではないでしょうか。
ブルーベリーには視覚機能を改善する効果があるとして有名です。
なんとバタフライピーにはブルーベリーの約4倍のアントシアニンが含まれています。
視力、視覚機能の改善や眼精疲労の予防に効果があるとされており、目を大切にしたい方に強くおすすめします。
抗酸化作用がある
その他にも抗酸化作用があり老化の進行を抑制してくれます。
人間は酸素がなくしては生きてはいけないのですが、この身体に取り込まれた酸素が「活性酸素」と呼ばれる毒素に変化していき、体の老化現象を引き起こしているのです。
若さの大敵である活性酸素を減らしてくれるのが抗酸化物質で、アントシアニンには多く含まれています。
そのアンチエイジング効果を紹介します。
アンチエイジング効果
- しわや老化の軽減
- 肌の改善
- 薄毛と白髪化の軽減
このようにアントシアニンはアンチエイジングにとても効果があります。
バタフライピーのその他の効用
バタフライピーの効果として「視覚機能の改善」と「アンチエイジング」を紹介してきましたが、体の内側への効果を紹介します。
体の内側への効果
- 疲労回復
- 血圧低下
- メタボ予防
- 花粉症予防
- 向知性薬
- 鎮痛効果
- 抗不安効果
- 抗炎症
- 抗糖尿病
特に紹介したいのは内臓脂肪の蓄積を抑える、メタボリックシンドロームを予防する効果です。
生活習慣などによって内臓に脂肪が溜まると、高血圧や糖尿病、動脈硬化など様々な生活習慣病の要因となります。
これらを、アントシアニンが予防してくれます。
さらに、血圧を抑える効果や、動脈硬化を抑える効果なども注目されるポイントとなっています。
まとめ:バタフライピーを飲んではいけない理由は?飲み過ぎに注意?副作用は?
結論は、用心のため妊娠中や生理には摂取しない方が良いという事です。
バタフライピーはすっきりとクセのない味わいで飲みやすいうえ、抗酸化物質であるアントシアニンをたっぷりと摂取できることから注目を集めています。
ですがくれぐれも副作用には注意し、飲みすぎない様にしましょう。
目の覚める様なブルーがとても印象的で、体に良い効果があるのでこれから人気商品になることでしょう。
今は一般的なスーパーマーケットでは手に入りませんが、大手通販サイトやハーブティー専門店を探せばいろんな種類があります。
味や香りに違いがあるので、自分好みのバタフライピーを探してみてはいかがですか。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
健康な生活を送るために摂取する成分には気をつけたいですね。