調理の中で必須ともいえるアイテムのフライパン。
中でも鉄素材のフライパンは熱伝導が良く、油によく馴染んで焼いたときのムラが少ないのが特徴です。
そんな鉄フライパンはお手入れの際に油を薄く塗った状態で保管する必要があります。
しかし、これが油が大好きなゴキブリが寄ってくる原因になるかも。
果たして対策はあるのでしょうか??
鉄フライパンにはゴキブリが寄ってくる?理由を解説
他の素材に比べて洗剤が使えない等、お手入れが大変な鉄フライパン。
それでいて、ゴキブリが寄ってしまうとなると扱いが難しいように思えますが、、、。
そもそも、なぜ鉄フライパンがゴキブリを引き寄せてしまうのでしょうか??
油はゴキブリの好物だから
ゴキブリは油が大好物なんです。
理由はゴキブリが小さくて柔らかくて食べやすいものを好む傾向があるため。
また、ゴキブリは「砂糖」も好物。
両方とも腐ることがないため、食べに集まりやすいんですね。
人間に比べて体の小さいゴキブリにとって、油1滴で5日は生き延びるんだとか。
コンロ周りの油汚れまで食べてしまいます。
だからフライパンに限りませんが、油を使った調理後は早めに後片付けするのが大切。
また、ゴキブリは"記憶力"に優れています。
もし常に油などの餌場がある場所を覚えてしまったら、、、。
考えただけでもゾッとしますね~。
正しい手入れ方法がゴキブリにとっては好都合
そもそもの、鉄フライパンの正しい手入れ方法をご説明します。
①調理後に、フライパンが温かいうちにたわしやササラでお湯洗いする
②水分をふき取る
③中火で加熱して、完全に水分を飛ばす
④キッチンペーパーなどで内側を全体に油を薄く塗る
意外と知らない方も多かったのではないでしょうか?
基本的に洗うときは洗剤を使うことはありません。
これは馴染んだ油が洗い流されてしまうため。
このお手入れだと「常にフライパンに油が付着している」状態。
これはゴキブリにとっては好物の餌場です。
寄ってくるのももはや時間の問題ですね。
鉄フライパンのゴキブリ対策は?吊るすのは有効?
ここまでのお話だと鉄フライパンを諦めてしまいたくなります。
とは言っても、熱伝導が良くて美味しい料理を作りやすいメリットを捨てたくないですね。
ここからは具体的な方法をご紹介。
フライパンを吊るした場合の効果もご説明します!
袋やダンボールで密閉して保管する
ゴキブリは夜行性のため、目で食べ物を認識することが少ないです。
むしろ嗅覚を利用して餌を探しに来るから厄介。
味よりも、いい匂いを感じ取ることで来てしまうのが問題になります。
そのため、匂いが出ないようにしっかり空気を遮断できればOK。
身近に手に入るものでスーパーのビニール袋などでも問題ないです。
段ボール箱も密閉することはできます。
しかし、段ボールはゴキブリの幼虫が好む空間になりやすいです。
また調理で水でぬれたり、油がついたりする場合もあるので注意して保管しましょう♪
フライパンケースにしまう
「フライパンケース」とはキャンプなどのアウトドアで使用する収納ケース。
ナイロンや布などの素材を使用しており、すっぽりとフライパンを包めることができます。
ビニール袋に比べるとデザイン性が良く、見た目を気にされる方におススメ。
また、破けるリスクも少なくなりますね。
商品はキャンプ用品店や楽天やAmazonなどの通販サイトで購入が可能です。
ただ、キャンプ用品店では商品の種類が少なめ。
自分の持っているフライパンとサイズの合うケースを探すのなら、通販サイトがいいでしょう。
ハンドメイドが得意な方は、手作りするのもアリですね。
フライパンの蓋をかぶせる
他にはフライパンに蓋をかぶせてしまうのも1つの方法です。
先述した方法と同様に匂いを遮断できればゴキブリが寄るのを防ぐことができます。
デメリットとして、鉄フライパンは蓋がついていません。
そのため、改めて蓋を購入する必要があります。
しっかりサイズの合ったものを購入しないと、隙間からゴキブリが侵入する可能性も。
フライパンに蓋をする場合は、裏面や側面はゴキブリが侵入してしまうかもしれません。
そのため蓋ではなく"アルミホイル"で覆ってしまうのもアリ。
少なくとも食材に触れる部分はガードされます。
使い終わりは洗剤で洗い、使う前に油ならしをする
油でゴキブリが寄ってくるのであれば、油を利用しなければいいですよね。
お手入れの際に洗剤を利用しつつ、毎回利用前に「油ならし」をする方法もあります。
鉄フライパンは調理するたびに徐々に油を馴染んで、使いやすくなるもの。
ですが、ゴキブリのリスクを考えるとやむを得ないと思う方はおススメ♪
ただ、毎回洗剤を使って洗っていると、十分に乾燥させないといけないため大変です。
そこでおすすめしたいのは「錆びにくい鉄のフライパン」。
洗剤を使ってゴシゴシと洗ったあとでも、火にかけて乾燥させる必要がありません。
鉄フライパンを吊るすのはゴキブリへの効果は薄い
いろんな方法をご紹介しましたが、冒頭であった鉄フライパンを吊るす方法はどうでしょうか?
ゴキブリは嗅覚で油などの好物を探します。
なので吊るした紐をたどって、フライパンの油を吸いに来ることは容易です。
また、日本の住宅内でよくみられる「クロゴキブリ」など、ゴキブリの種類によっては短距離を飛ぶことも可能。
高いところから低い方へ飛ぶ習性があり、吊るしても寄らなくなることは無いんですね。
最も効果的なのはゴキブリを全滅させること
「泣かぬなら殺してしまえホトトギス」
ではありませんが、そもそも住宅内にいるゴキブリを全滅させてしまうのが最良の手です。
ゴキブリを全滅させれば、油に限らず別の場所で出くわすことはありません。
ゴキブリ対策の方法としては以下のようなものがあげられます。
①スプレータイプ(例:ゴキジェット)
即効性はあるけど、動きに対して的確に当てる必要がある。
②設置型タイプ(例:バルサン・ブラックキャップ)
直接ゴキブリを見ることが少ない。
③煙タイプ(例:バルサンの煙や水タイプなど)
部屋全体にバリアを張ることができる。
火災報知器に反応しないタイプもあり。
ブラックキャップは置くだけで結構効果が高いのでおススメ。
ただ、小さなお子さんが間違えて口に入れてしまうことも。
設置場所に注意が必要です。
鉄フライパンのゴキブリ対策が面倒くさいという人はテフロンやフッ素加工のフライパンがおすすめ
色々と方法を紹介しましたが、面倒だなと思った方もいるんじゃないでしょうか?
その場合はスピード優先でテフロンやフッ素加工のフライパンも選択肢の1つです。
ちなみにテフロン加工とフッ素加工というのは全く同じ加工方法です。
ですが、フッ素樹脂のコーティングが2層あると「テフロン加工」と呼びます。
層が厚いと頑丈で長持ちになるのは言うまでもありませんね。
テフロン(フッ素)加工のフライパンのメリットはズバリお手入れが簡単なこと。
また、食材がくっつきにくくて焦げ付きなどが少ないため片付けが楽ですね。
デメリットとしては鉄フライパンと比べると熱伝導が悪いです。
ステーキなどでは焼き色が付きにくいこともあるでしょう。
また、寿命が短くてホームセンターの安物だと1年程度しか持たない場合もあります。
まとめ:鉄フライパンにはゴキブリが寄ってくる?対策は?吊るすのは有効?
ここまでの内容をまとめると、以下のようになります。
①鉄フライパンのお手入れで油を使用することでゴキブリが寄ってくる。
②吊るしてもゴキブリが寄らなくなることはない。
③市販のアイテムでゴキブリを全滅させるのが最良の対策。
④対策が面倒ならテフロン(フッ素)加工のフライパンも検討する。
鉄のフライパンは他にも「重量がある」というデメリットもあります。
ですが長く使えることもでき、まさに子供のように育てることもできるのも事実。
自分の生活スタイルに合わせて、最適なフライパン(ゴキブリ対策)を選んでいきましょう。