日本でも、さまざまな国の料理を楽しむ文化が広がっています。美味しい料理もたくさんありますが、中にはちょっと変わったものも。
今回紹介するグルメは、なんとサボテンです。
サボテンが食べられると知っていましたか?
実は、メキシコでは一般的に食べられている食材なのです。
サボテンってどんな味がするの?
どこで食べられるの?
日本ではまだ馴染みがない食材のため、本当に食べられるのか不安に思う人も多いはず。
そこで、サボテンステーキを食べた人に感想を聞いてみました!気になる味や、食べ方について詳しく紹介します。
さらに、サボテンステーキが食べられるお店もリサーチ。
海外の料理に興味がある方や、変わった食材が気になる方はぜひ読んでみてください。
サボテンステーキの味はまずい?美味しい?食べたことのある人にインタビュー!
サボテンが食べられるなんて、驚きですよね。
棘は痛くないのか、苦くないのかなど、さまざまな疑問が浮かびます。
興味を惹かれたミラノマガジン編集部は、サボテンステーキを食べた人にインタビューをしてみました!
※アンケートサイトで募集
ミラノマガジン編集部:どうしてサボテンを食べてみようと思ったのですか?
Aさん:メキシコ料理のお店に行ったらメニューにあって、面白そうだと思って頼みました。
ミラノマガジン編集部:サボテンは食べられるって知っていましたか?
Aさん:いいえ!メニューで見るまでは知りませんでした。
ミラノマガジン編集部:知らないものを食べるって、不安はありませんでしたか?
Aさん:お店で出しているのだから、お腹をこわしたりはしないだろうと思いました(笑)
でも、見た目のイメージで、ゴーヤのような苦味とかエグ味があると想像していました。
ミラノマガジン編集部:美味しそうなイメージではなかったのですね(笑)
実際に食べてみて、いかがでしたか?
Aさん:それが、想像と違う味でびっくりしました。
ミラノマガジン編集部:苦味はないのですか?
Aさん:緑の野菜という感じの青臭さはあるのですが、苦味よりも、酸っぱい!
ハンバーガーのピクルスみたいな酸味があります。
ミラノマガジン編集部:酸っぱいのは予想外です!確かに、見た目からは想像できませんね。
食感はいかがでしたか?
Aさん:硬くもなく、クタクタに柔らかいわけでもなく・・・インゲンのような食感です。
ミラノマガジン編集部:棘の部分はチクチクしませんか?
Aさん:棘は全く感じませんでした。オクラのような粘り気があります。
酸っぱくて、青臭くて、粘り気があって・・・今まで食べたことのない、新しい体験でした。
ミラノマガジン編集部:似たような野菜は、ありそうでないかもしれませんね。
ズバリ、美味しかったですか?
Aさん:メイン料理としてはどうかと思いますが、肉の付け合わせやお酒のつまみにいいと思いますよ!
サボテンステーキは、意外にも酸味があって、さっぱりと食べられることが分かりました。
ビールに合うそうなので、お酒と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
サボテンステーキはメキシコ料理の一つ
サボテンステーキは、メキシコ料理の一つです。日本では馴染みのないサボテンですが、メキシコではノパルと呼ばれ、古くから親しまれています。
主に食用としているサボテンはウチワサボテンという品種で、平べったくて大きな形が特徴です。
サボテンといえば、棘が心配ですよね。しかし、調理の過程でしっかり棘を剃り落とすので、安心して食べられます。メキシコには、サボテンのトゲ剃りを仕事にしている人もいるのだとか。
メキシコで多くの人に愛されているサボテン料理ですが、食べることで体に害はないのでしょうか。
調べてみると、食用サボテンはとても健康に良いことが分かりました。
サボテンはβカロチンやカルシウム、マグネシウム、食物繊維が豊富です。野菜と果物の良いところが合体したほど、高い栄養価値があります。
抗酸化作用や疲労回復、整腸作用があり、ダイエットや美容にも効果が期待できます。
日本人が健康のために野菜を摂るように、メキシコではサボテンが食べられているのですね。
宮崎県でサボテンステーキ食べられるお店はある?
宮崎県日南富士市には、かつて有名観光地の一つだったサボテンハーブ園がありました。
その歴史は古く、1937年にウチワサボテンを植えたことが開園のきっかけだったそうです。
ウチワサボテンは、食用として有名なサボテンです。宮崎県では、国産のサボテンが食べられるのでしょうか。
そこで、宮崎県でサボテンステーキが食べられるお店を調べてみました。
以前はサボテンハーブ園で食べられたが現在は閉業
宮崎県のサボテンハーブ園に併設されたレストランでは、珍しいサボテン料理がさまざま楽しめたそうです。
なかでも人気はサボテンステーキ。大きな1枚のサボテンを焼いて和風ソースをかけ、ステーキ用鉄板に盛り付けられた一品です。
その他にも、サボテンの粉末が入ったサボテンうどんや、サボテンサラダもありました。
また、サボテンの赤い実と葉っぱの緑色をしたサボテンアイスは、子供も大人も楽しんでいたのだとか。
このハーブ園は海岸線沿いの峠にあり、ロケーションがいいことから人気の観光地でした。
しかし、新しい道路ができたことで峠を利用する人が減り、さらには2004年の台風で大きな被害を受けてしまいました。そして2005年の3月に閉業したため、現在は利用することができません。
昔サボテン公園で食べたステーキはやばい味だった記憶……道の駅フェニックスではサボテンステーキにサボテンアイスも食べられるらしいので行ってみたい!
— カトウベニ@skebはじめました (@usdk) September 20, 2022
道の駅フェニックスでサボテンステーキが復活している、という噂があったので調べてみました。
しかし、道の駅のブログや食べログの口コミを見る限り、復活しているというのは誤りのようです。
サボテンステーキをはじめ、魅力的なサボテン料理がたくさんあっただけに残念です。
春日井でサボテンステーキ食べられるお店を紹介
愛知県の春日井市は、全国1位のサボテン出荷量を誇る、サボテンの名産地です。サボテンによる町おこしが盛んで、サボテングルメが学校給食にも取り入れられるほど。サボテンコロッケをはじめ、和菓子や洋菓子、パンなどさまざまな特産品が生まれています。そこで、春日井市でサボテンステーキが食べられるお店を紹介します。サボテンの町ならではのユニークなメニューも、ぜひチェックしてみてくださいね。
中華とサボテンのコラボ『四川』
サボテンの町、春日井市に30年以上店を構えている「四川」では、本場の四川料理が味わえます。そのため、サボテンと中華の面白いコラボレーションが魅力です。
なかでもおすすめは、サボテンラーメン(800円)です。サボテンを練り込んだ喉越しのいい緑色の麺と、さっぱりとしたコクのあるスープが絶品。トッピングは、チャーシューやトマトなどの他に、なんと生のサボテンがたっぷり。サボテンのぬめりでスープにとろみがつき、麺と絡んで美味しさが増します。一緒にサボテン餃子(400円)を頼めば、サボテンラーメセットの完成です。
日本で食べられるのはここだけ!『わしょく屋』
和食店の「わしょく屋」は、少しずつ色々な料理が楽しめるランチ御膳が人気のお店。また、夜は飲み処としても楽しめます。その時期ならではの美味しい鮮魚や野菜を、本格的な和食でゆっくり味わうことができます。
春日井市ならではのサボテン料理が味わえるのも、「わしょく屋」の魅力の一つ。サボテンサラダ(638円)やサボテンのポン酢和え(418円)など、さまざまな料理があります。
おすすめは、おそらく日本ではここでしか味わえない「わしょく屋」考案のサボテン料理、サボマ(220円)です。焼き鳥のネギマならぬサボマは、ネギの代わりにサボテンが使われています。串揚げタイプの揚げサボマもあるので、食べ比べてみてはいかがでしょうか。
本格的インドカレーと一緒にサボテンナンカレー『MAYA』
ネパール料理と本格的なインドカレーが味わえる「MAYA」も、サボテンメニューが楽しめるお店です。朝宮春日井本店、勝川駅前店の2店舗があります。
おすすめは、サボテンナンカレーセット(1,280円)です。サボテンを混ぜて焼き上げたナンは、モチモチの食感が絶品です。もちろん、カレーにもサボテンが入っています。スパイシーなカレーにサボテンの酸味がアクセントとなって、クセになる味わいです。
また、チーズがとろりと伸びるサボテンチーズナンや、さっぱりとした味わいのサボテンラッシーも人気。
大人から子供まで楽しめるサボテン料理なので、家族連れの方におすすめです。
店一番人気のサボテン杏仁豆腐『中華菜家 うぇいうぇい』
「中華菜家うぇいうぇい」は、町の中華料理屋さんといった雰囲気のお店です。レバニラ炒めやエビチリ、シュウマイなど中華の定番料理が手軽に味わえます。また、ラーメンの種類も多く、スタミナ角煮ラーメンは人気メニューの一つです。
「中華菜家うぇいうぇい」では、サボテンを使ったのスイーツが食べられます。その名も、サボテン杏仁豆腐。豆乳で作られた白い杏仁豆腐と鮮やかな緑のサボテンが綺麗で、見た目も楽しめます。甘さと酸味のバランスが絶妙で、さっぱりとした味わい。こってりとした中華料理の後に、ぜひおすすめの一品です。
大阪でサボテンステーキ食べられるお店を紹介:こだわり自家製メキシカン『エラドゥーラ 中崎・茶屋町本店 』
大阪でサボテンステーキを食べるなら、「エラドゥーラ中崎・茶屋町本店」がおすすめ。創業26周年を迎えた、人気のメキシコ料理店です。自家製ソースと生地でできたこだわりのタコスやトルティーヤが味わえます。また、お酒の種類も豊富で、メキシコ産のクラフトビールを楽しむことができます。
生サボテンのステーキ(748円)は数量限定のメニュー。メキシコから取り寄せている食用のウチワサボテンは、苦味や酸味が少なく食べやすいと評判です。自家製ソースとの相性もバッチリ。
エラドゥーラのサボテンステーキは、メキシコの本場の味が楽しめるのでおすすめです。
東京でサボテンステーキ食べられるお店を紹介
東京には、本格的なメキシコ料理店から、カジュアルなメキシカン・バーまでさまざまなお店があります。しかし、全てのお店でサボテンステーキが食べられるわけではありません。そこで、東京でサボテンステーキが食べられるお店を紹介します。どこのお店も、こだわりのメニューが揃っています。興味のある方はぜひ、足を運んでみてください。
初めてのメキシコ料理ならここ!Tepito(テピート)
下北沢にあるメキシコ料理店「テピート」は、よく雑誌やテレビで取り上げられている話題のお店です。厳選した食材を使って全て手作りで調理された、本場のメキシコ料理が楽しめます。その味は、メキシコ人も認めるほど。また、テキーラマエストロが選んだ100種類以上のプレミアムテキーラがあり、お酒も楽しめます。店内はカラフルに装飾され、まるでメキシコに旅してきたような気分が味わえます。
サボテンステーキ(1,500円)は、メキシコから仕入れた食用のウチワサボテンが使われています。青臭さがなく、サボテンの粘りを楽しめる一品。オクラのような食感で初めての方でも食べやすいのでおすすめです。
落ち着いた店内でゆったり楽しめるFreddy's(フレディズ)
国分寺にある「フレディズ」は、アットホームで落ち着いた雰囲気のお店です。契約農家から仕入れたお米や地元の野菜を積極的に使うなど、食材にこだわっています。素材の味を大切にした料理は、メキシコ料理に馴染みがなくても、美味しく楽しむことができます。
「フレディズ」では、スパイシーなサボテンステーキが味わえます。本場メキシコから仕入れられた食用サボテンは、オクラとインゲンを足したような味わいです。添えられたサルサソースと食べれば、爽やかな辛さを楽しむことができます。さっぱりしていて食べやすいサボテンステーキは、お酒のお供にもぴったりです。
本格的なメキシコ家庭料理のお店EL ARBOL(エル・アルボル)
四谷にある「エル・アルボル」は、創業45年以上の老舗メキシコ料理店です。暖かい雰囲気の店内で、メキシコの家庭料理をゆっくり味わうことができます。何度もメキシコに足を運んで、日本人に合う本物志向のメキシコ料理を研究してきた店主。牛タンのマリネやナチョスなど、この店ならではの創作メキシコ料理が楽しめます。
生サボテンのステーキ(1,430円)は、サボテンの風味を活かしたシンプルな味付け。付け合わせのコーンの甘味がサボテンの酸味を中和して、絶妙な美味しさです。
その他にも、サボテンのサラダやエビとサボテンの炒め物など、さまざまなサボテン料理を楽しむことができます。
お酒と一緒にたのしみたいならEL TOROS(エルトロス)
神田にある「エル トロス」は、お酒と一緒にメキシコ料理が味わえるメキシカン・バーです。店内は、カウンター席と2つのテーブル席を合わせて15席ほどで、こじんまりとした雰囲気。メニューから店内の壁まで、全てメキシコグッツで溢れています。陽気なメキシコ音楽のBGMが流れていて、まるでメキシコにいるかのような気分が味わえます。
「エル トロス」のサボテンステーキはワイルドな味わい。サボテン特有の風味と粘りが、ガーリックソースとともにガツンと口の中で広がります。テキーラとの相性も抜群です。
その他にもタコスやナチョスなど、お酒に合うおつまみ系料理が揃っています。
サボテンステーキの作り方は?通販で買える?
メキシコ料理店で食べることができるサボテンステーキ。日本では食べられるお店が限られています。しかし、メキシコでサボテンは一般的なスーパーで売られており、家庭でも親しまれている食材です。日本でも、サボテンステーキを自宅で作ることはできるのでしょうか。
サボテンステーキの作り方や購入方法を調べてみました。
サボテンステーキは買える?通販サイトを調べた結果
サボテンステーキをどこで買うことができるのか、通販サイトを調べてみました。すると、愛知県春日井市で作られている食用サボテンの通販サイトを発見。さすがサボテンの町、春日井市です。
ハウスではなく太陽の光をたっぷり浴びた露路栽培で作られたサボテンは、太陽の葉と名付けられています。化成肥料や除草剤を使わず、有機肥料だけで育った安全なサボテンです。日本で育ったサボテンが手軽に購入できるのでおすすめです。
また、楽天ではメキシコから輸入した、缶入りのサボテンの塩漬けが販売されています。ピクルス感覚で気軽に楽しむことができますね。
このように、調べてみると、食用サボテンは意外に手に入りやすいことが分かりました。
興味のある方はぜひ購入してみてください。
購入はこちら
自宅でサボテンステーキを作ってみよう!
自宅でできる、サボテンステーキの作り方をご紹介します。
独特の風味があるサボテンを、食べやすいようにアレンジしたレシピです。ぜひ参考にしてみてください。
【用意するもの】
サボテン(ノパル)、アボカド、トマト、とろけるチーズ、レモン
油、塩、胡椒、醤油、パセリ(飾り用)
【作り方】
1、刺さらないよう注意しながら、サボテンの棘を削ぎ落とします。
2、サボテンの葉に具材を挟められるよう、側面に切り込みを入れて袋状にします。
3、油で揚げ焼きし、片面の色が変わったら取り出します。
4、アボカド、トマト、とろけるチーズを挟み、反対側を下にして色が変わるまで焼きます。
5、塩、胡椒、アクセントに醤油をかけてお皿に盛り付けます。
6、レモンをジュッと絞ってパセリを添えたら完成です。
お好みで、オリーブオイルをかけても美味しく食べられます。
まとめ:サボテンステーキの味はまずい?食べられるお店を紹介【宮崎県・春日井・大阪・東京】
サボテンステーキはメキシコ料理の一つで、サボテンはメキシコでは一般的な食材です。日本でも、メキシコ料理店などで食べることができます。
サボテンは、独特の青臭さと酸味のある味わいです。オクラのような粘り気があり、さまざまな料理にアレンジして食べることができます。
日本ではまだ知らない人が多い食用サボテンですが、実は栄養価が高く、美容や健康に効果が期待できます。
サボテンステーキが食べられるお店はありますが、ごく一部のお店でしか食べられません。食べに行くことが難しい場合は、通販で国産の食用サボテンを購入することもできます。紹介したおすすめレシピを参考に、ぜひサボテンステーキにチャレンジしてみてください。